抜くべきか、抜かないべきか

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抜歯のリスク

手術に伴う痛みや腫れ

親知らずの抜歯は、歯の治療ではなく言わば『外科手術』です。他の歯よりも奥まった場所に生えている親知らずの抜歯は非常に難しいとされ、局所麻酔をしてから歯の上に被さっている歯肉部分を切開し、歯を充分に露出させる必要があります。そしてドリルで削ったり、割ったりして摘出されます。
麻酔が効いているので術中の痛みはありませんが、多少の振動が響きます。

歯のあった部分は歯肉の組織が再生するまで穴の状態となるため、術後は止血剤と、菌が繁殖しないよう抗生剤が投与されます。
歯の生え方によっては総合病院で全身麻酔を受けて手術する可能性もあります。

通常の手術と同様に麻酔が切れると痛みが出てきますが、基本的には鎮痛剤も処方されるので服用しましょう。
腫れは抜歯直後から出てきますが、数日経てば徐々に引き始めます。
どちらも1週間程度続くため、大事な用事がある場合は手術の日取りを考慮した方がいいでしょう。

神経麻痺などの障害の可能性

下顎から生える親知らずのすぐ近くには太い神経が通っています。歯の根っこ部分がこの神経と接触している、あるいは近接状態で生えている場合、手術に伴って下顎全体や唇、舌の感覚が麻痺してしまう可能性が高くなってしまいます。
舌の麻痺は味覚障害を伴うものです。
これらの麻痺は自然治癒でも回復すると言われていますが、場合によっては数年がかりになる事もあります。

また、妊娠中や授乳中の方は麻酔を受けられない服薬ができないなどの制約があるため、抜歯の時期を考える必要があります。
高齢者や疲労により免疫力が落ちている方は合併症を発症しやすくなったり、腫れや痛みが引きにくくなります。

事前に担当医師との綿密な打ち合わせである「インフォームドコンセント」が行われることが望ましいでしょう。


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